コミュニケーション能力がビジネスで重視される根拠とは?
企業が求める人材像を見れば全てが明らかになる
ビジネスシーンでコミュニケーションが重視されるというのはおぼろげながらに何となく納得できるものですが、それでも明確な根拠を知りたいと思うかも知れません。
実は、ビジネスにはコミュニケーション能力が重要であるという明確な根拠となるデータがあります。それは、経団連((社)日本経済団体連合会)が公表している資料です。経団連といえば大手企業が加盟している経済団体であり、日本ではかなりの影響力を持っているので公表するデータには日本企業の全体の傾向(地域・業種・企業規模など偏りなく)が反映されていると考えて良いでしょう。
企業が欲しい、
人材とは…
経団連は、新卒採用に関するアンケート調査を各企業に行い、その結果を公表しています。
左の表は、経団連が公表した、「新卒採用(2011年3月卒業者)に関するアンケート調査結果」(2011年9月28日付)です。
その中から、【選考にあたって特に重視した点】という項目を抜き出してみました。
コミュニケーション能力がダントツで一番です。つまり、企業は新卒学生に「コミュニケーション能力を求めている」ということがいえるわけですが、それはビジネスを行ううえで「コミュニケーション能力が重要である」ということを示す根拠になりうるものでしょう。
こういった経緯の中、コミュニケーション能力を判断するのに最も合理的な試験方法であるグループディスカッション試験をどこの企業でも実施するようになりましたし、しかも、就活試験の初期で導入しているのです。
経済環境が厳しい中、企業も採用人員を減らしています。そうなると、できるだけ優秀な人材を確保したいという思いがあるのは間違いありませんが、それを「コミュニケーション能力」で判断しているという部分が見えてきます。
それは、大手企業を中心に、仕事ができる人材=コミュニケーション能力に優れた人材、という認識を示しているということに他なりません。
それを追いかけるように、優秀なビジネスマンほど、NLPを勉強する傾向にありますが、それもまた、ビジネスの現場でコミュニケーション能力が重要であることをビジネスマンが気付き始めているからだといえます。
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